鶏口牛後
どうもご無沙汰…一ヶ月以上ぶりですね。すっかり寒くなってしまいました。
ブログを放置していたとはあまり言いたくない。書きたいことがないわけじゃない。
なんせ暇がないもので。いや時間は作るものだろうって言われそうだけど、ブログの優先度が低かったから。11月は。
大学の部活で合唱をやっているのだけど、その定期演奏会が近いのと、代替わりの時期ということで、来年から運営する学年(3年)になるわたしはやるべきことに追われておりました。多忙を極めてました。その合間に勉強やったりゼミ決めたり。
実はわたし、女声合唱の学生指揮者なんか務めることになってしまったんです。
びっくり。いや決まったのは9月末(散々病んでいた頃)だけれど、もともとやるはずだった人が突然やめちゃったせいで、わたしがやることに。
普通ならもっと早い段階で決まっているはずのことが、半年以上遅れて改めて決まったわけだから、考えることも準備することも、通常の倍以上のペースでこなさなきゃいけなかったというわけ。
はあ疲れた。
代替わりを目前に、引き継ぎも済んで、ようやくいろいろと落ち着きました。
合唱経験はあるけれど、指揮者の経験なんてないし、まだまだ自分が教わりたい盛りなのに、もうすぐ前に立たなければならない。相当な重荷ですよもう。学指揮になっ(ちゃっ)たっていうとみんなは祝ってくれるけども。そりゃあめでたいことでしょうけど。もともとやるつもりなかったんやって(ボソボソ
まあやるからにはやるけどね。
ここでタイトルの話に移りましょう。
「鶏口牛後(けいこうぎゅうご)」って割と有名だと思うんですけど、ご存じありますか?
大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。▽「寧むしろ鶏口と為なるも、牛後と為なる無なかれ」の略。「鶏口」は鶏の口(くちばし)。弱小なものの首長のたとえ。「牛後」は牛の尻。強大なものに隷属する者のたとえ。(新明解四字熟語辞典)
わたしは昔からこの言葉が好きでした。母親も気に入っていて、当時はそこまで思い入れもなかったのに、なぜだか最近、突然「これだ!」とひらめいたのです。これこそがわたしの生き方を表す言葉だな、と。
具体的に言えるのは、まずさっきから言っている学指揮の話。うちの合唱団は混声でも割と少ないほうで、女声だけとなると20人弱。まさに「小さな組織」です。
思いがけず学指揮になったわけですが、小さくとも一つの団としてしっかりとした運営体制のある組織を、引っ張っていくことができるのは、思っていたより嬉しかったようです。
あと、学校もそうかな。中高は私立の一貫校だったけど、いたって知名度も偏差値も低い学校でした。まあそこではずっとトップクラス。大学でやっと上位校に混ざれそうな名のあるところに入ることができたものの、やはりもっと上の大学と比べれば大したレベルではなくて、学科の中でも上位にいると思ってます笑
そう考えると、どうにもわたしは「鶏口牛後」の傾向が強いなあと。あまり大規模な組織は好まず、こぢんまりとしたところで、だいたい上のほうに立っている。
合唱団だってもっとレベルも高くて人数も多いところはあるし、大学は言わずもがなだけど、今いるところで満足しているんですよね。
常に人より優れていないと気が済まないタチだという自覚はあるけれど、それを差し引いても今の人生悪くないなと思います。
だって多勢の中に埋もれたくない。
少数の中で目立っていたい。
そんなことにはっきりと気づいたのは、割と大きな収穫でした。
だから頑張る。
そんな熱意と一時のわけのわからない欲求によって勢いで描いた絵を載せておきます。
題して「鶏口牛後」(笑)
文庫本100冊、新書50冊
先日、『読書力』という本を読んだ感想を書きました。
読書をしなければいけない理由を、力説している本ですが、いざ読もうと思ったとき、どのくらい読めばいいの?と思ったかもしれません。
強烈な印象を残した著者、斉藤孝氏が言うには
文庫本100冊、新書50冊。
ヒェェ
真に「読書力」があると言えるためには、このくらいの読書量が必要なんだそう。
しかも文庫は中高時代までにクリアしておくのが理想だった気がする。
しかも当然ラノベみたいに軽いものではなく、それなりにしっかりした内容の本。
大学生ともなれば新書を読みこなせなければならない。
中高6年間でそれなりに図書室の常連だったわたしでも、「何かしら100冊」は読んだかもしれないが、「しっかりした文庫100冊」なんて絶対読んでいない。
本を100冊読むには何年もかかるし、大学ももう半分近くまできている。
これからそんな大層な目標を達成できるのだろうか…?
と思ったが。
別に年数、冊数にこだわることなく、今からでも、読めるだけ読んでみようじゃないか、と思った。
社会に出て、働くようになっても、本は読もうと思えば読める(と信じている)。
というか時間が少なくても、ちょっとした時間に気軽に本を読める「体力」を今から身につけておけば良いのだ、と気づいた。
以前から、読みたい本はたくさんあって、積読本は今リアルに机の上に積まれている。
そこから手をつけていこうじゃないか。
読んだ本は、特別気に入ってブログでがっつり紹介する本だけでなく、ちょっとかじっただけでも、毎月触れた本は、細々とここで記録に残していきたいと思う。読了したものだけに限らず、興味を持った本全般を紹介したいので。もちろん文庫や新書にもこだわらず。後々もっと掘り下げて紹介したいと思ったものは、記事になるかもしれません(?)
中高時代は読書メーターを使っていたけれど、これはしばらくご無沙汰しています…汗
でもこれはこれでおすすめ。本好きさんたちと繋がれます。
じゃあここで、ざっくり今月あたりに読んだ本を紹介・記録。
授業関連の本・読みかけのも含みます。
・『読書力』斉藤孝(岩波新書)
・『高慢と偏見』ジェーン・オースティン(河出文庫)
・『ここまで進んだ!格差と貧困』(新日本出版社)
・『ソクラテスの弁明』プラトン/納富信留訳(光文社古典新訳文庫)
・『わたしのドイツ語』田中雅敏(白水社)
うーむ1ヶ月ちょっとじゃこのくらいか。
まあ遊び呆けていた去年に比べたらまただいぶ読むようになったのだけど(これでも)。
継続は力なりって言葉を実感しているので、地道にコツコツと読書量を増やしていきたいなあ。
何年かかるかわからないけれど、気がつけばきっと150冊くらい読んでいるから。
そんな読書の秋。
『高慢と偏見』をついに読了!
まずどういう小説なの?
見どころ
読み終えてみて
www.jane-austens-house-museum.org.uk
挙げ句の果てに、今まで眼中にもなかった英文学のゼミもいいかなとか思い始める始末。
…って
ゼミガイダンスもうすぐなんだけ
ど!!!
決めらんないんだけ
ど!!!
どうすんだこ
れ!!
以上、ジェーン・オースティン=フィーバーでした!!ぜひ本やら映画やら見てみてね!!
国会図書館に行ってきたよ!
利用方法をざっと説明
資料を手に入れるまで
まとめ
後日談
『読書力』を読んでみた〜読書が必要なワケ
やりたいことがあるって幸せ
専門分野、増えすぎじゃない?
- この半世紀、大学の学部、学科の種類がうなぎのぼりに増えている
- 細かい学科名が例としてあげられていた
- こんなグラフ付きの大きな特集だった
- 現在、全国の学部学科数は数百にのぼる…と。
「文学は、私にとって大事な情報源です。その時代に生きた人々の身に何が起こっていたのかが分かるからです。(中略)文学は時代を読み解く上でとても重要な資料ですね。」
(これ、うちの大学の経済学部の人たちに言ってやりたかったです)
経済学者が経済を研究するにも、一見関係なさそうな文学が関わってくるんですね。
侮れないなあ。
ちなみに引用元の本はこちら。わかりやすくて面白いです。(ボキャ貧