たまごのかけら

広く、深くを目指す雑食系ブログ

留学ラッシュの時代に生きる

海外に行くことは、今や珍しくない。
その目的も旅行や留学、語学研修やボランティアなど、さまざま。
 
 
特に留学に関して日本人は内向志向が強いと言われることもあるみたいだけど、わたしの周りでは決してそんなことはない。
 
友達でも先輩でも、高校で海外に行ったことがある人はたくさんいるし、高校卒業後イギリスやオーストラリアに進学した人もいるし、大学でイギリスに一ヶ月ほど行ったり、カナダに半年留学しに行ったり、スウェーデンに一年間行っていたり、ボルネオ島にボランティアに行ったり。
 
 
行きやすい短期の語学研修くらいが多いけれど、その参加者の学科もバラバラで。英語を専門とするわたしは当然ながら、一介の総合大学のあらゆる学科の学生が、語学研修に行くくらい、海外に行くのは当たり前の時代になったんだなあと思う。
 
 
かくいうわたしも高校でオーストラリアに行き、大学一年でイギリスに一ヶ月留学し、今年の夏は中国にボランティアに行く予定だ。来年もまだドイツに行きたいなどとほざいているのだが。
 
 
一週間ほど、北京の近くの大同という都市近郊で、植林活動をするというもので、参加者は学生から80代くらいの男性までいる、幅広い年代が交流できるボランティアなのである。
 
 
事前研修で60代くらいのベテランの男性とお話しする機会があったのだが、その方はわたしたち若い世代が海外経験が豊富なことにとても驚かれていた。
 
 
しかしその方もまたすごい経験の持ち主で、人生初の海外が、大学院の研究のために行ったケニアだったというから驚く。行くのも船で丸一日がかり、ご両親も泣いて止められたとか。
 
 
最初に行ったのが言葉も全く通じないケニアだったから、その後の海外渡航が屁でもなくなった、と笑っていた。
 
 
当時海外に行くとはそんなすごいことだったのに、今では気軽に行く人が増えて、本当に珍しくもない。
 
っていうと味気なく聞こえるけど、本当に周りじゅう海外行く人ばっかりなの!!
本当に「またか」ってなっちゃうの!!悪いけど!!
 
 
世の常だけど、やはり当たり前になると価値を感じにくくなるから、わたしは海外行くにしても少しでも人と違う経験がしたい、と今回の中国行きを決めた。普通の旅行では到底行けないような農村にも行くらしいから。
 
 
留学をしたってたいていの人はそこまで英語ペラペラになるわけでもないし、留学って語学を学ぶためというより異国の空気を感じるために行くべきじゃないのかなって。
 
 
語学だけなら国内でも学べるし、もちろん専門を学びたいっていう留学もあるけれど、異文化体験っていう意味が一番大きいんじゃないかと思う。
 
 
留学と聞くと明治初期の命がけで勉強しに行った日本の留学生を思い出すのだけど、
 
 
あまりに気軽に行けすぎるようになって、今の日本人にそこまでの覚悟があるとは思えないし、国のために命かける必要もないし。
いろんな国で生活するっていう経験によって身も心も鍛えることに意味があるんだろうな。
 
 
海外が当たり前になった時代だからこそ、その経験を人とは違うものにしたい、って意識が働いている今日この頃。
 
 
人と同じことは嫌だ、っていうゴーイングマイウェイな精神がここにも。なんてね。
 
 
こんなこと言ってる間に早く中国行きの準備しろって声が聞こえてきそうなので、一旦お暇します笑
事後報告もまた書きまーす