中国を旅してきたよ②
記憶が薄れないうちに、後半も書いてしまいましょう。
と言っても毎日の工程や感じたことはノートに逐一メモしてあるので、それと写真を見ながら振り返っているだけなのですが。
フィールドワークなので、外でも書きやすいように表紙の厚いものを推奨されて、百均で買ったものです。
この頃、登山で砂埃を吸って痛めたのどが治らず、マスクを常に着用。
4日目(8月29日)
地球環境センターというところへ。
割と新しいきれいな建物です。入り口入ると鮮やかな花が咲き乱れていて、そこから写真を撮るために足止め。
まず入った部屋には、早速果物が!!おやつ感覚でつまみます。
この施設の竣工式に参加し、センター内の広大な敷地を見学。と植林(2本目!)。
アブラマツを植えました。記念植樹なので、スコップに赤いリボンが付いていました。
前回同様すでに穴は掘ってあり、今度は平地なので、大したことはなかった…と言いたいところですが、相変わらず体力のないわたしはスコップを持つだけで重くてヘロヘロになっておりました
これで今回のツアーでの植林は最後となりました。
少ない!!2本だけかよ!!
でも見学によっていろいろな植物を見ることができました。
プルーンとかなってました。
一番印象に残ったのはジャガイモの実。えっこれトマトじゃないの?!と驚かれるかもしれませんが、トマトと同じ種類の植物だなんて知らなかった。
この他にもスイカ畑、キビ、アワなど普段お目にかからない植物の畑がたくさん。
お昼はセンターの中で食べました。テーブルの上の飲み物はお茶…ではなくビール。
昼間っからビール…ってのは今に始まったことじゃなくて、連日昼夜と食事のたびにビールしか出てこないんです。酒以外には水はぬるい(常温)し、お茶も熱くて、冷たい飲み物をガブガブ飲める機会がほとんどありませんでした。一週間。
そんなわけでビールを飲むことにもすっかり慣れてしまいました。あんまり美味しくなかったけど。
喉は乾くのに冷たい飲み物がなさすぎて、ビールでもないよりはマシ。
食後は酔っ払って移動中のバス内は頭痛と戦う睡眠時間と化す。そんな生活でした笑
もう当分ビールは飲みたくない!!ほろよいが飲みたいよ!!(合宿で飲んできます)
次に向かったのがカササギの森という実験林場。ここも見て回るだけ。でもツアーの偉いおじさまたちがたくさん解説してくださったので、何年前に植えた木なのか、どうやって育ててきたのか、詳細を学ぶことに。
もう15年も前に植えられて立派に成長した木がたくさんありました。わたしが生まれる以前からの活動なので、あ、それはわたし生まれてる、それはまだ生まれてない頃だ、みたいな感じでした笑
中でも最年少のわたしはおじさんおばさんたちはおろか、社会人になったばかりのまだ若い女性にも、「まだ成人式これからなのか、若いね〜」みたいに言われておりました。
20歳って若いんだな!!
帰り道はWalmartというショッピングセンターでお買い物。とはいえただの大型スーパーでしかなく、お土産になりそうなものは少なかったです。山楂(さんざし)という果物のドライフルーツを買いました。
夕食は立ち寄った別のホテルで、羊のしゃぶしゃぶ!!
スープは辛くないのにしてもらい、羊肉があっという間に無くなるほど、美味しかった。羊の肉って、体にもいいみたい。(コップは相変わらずのビール)
5日目(8月30日)
本日のメインイベントは、観光と植物園の見学。
どこに観光に行ったかというと
石窟は、正直言ってそんなに代わり映えがしない。わかる人にはわかるんだろうけど、わたしには似たような景色の連続で、暑くて、そこまで見るところが多いわけでもなくて、ふーんって感じ。
しかも肝心の石窟にたどり着くまでが長くて、そこの装飾やお寺のような建物の数々が、昔からあるわけではなく、6年前に作ったものだと聞いて、なんだかつまらないなあと思いました。
それよりわたしが伝えたいのは、万人坑。ここでは日本人が戦争中に行った残虐な傀儡政治の記録と、現存する遺骨を見ることができるのです。大同は炭鉱として今でも有数の地であり、当時も日本が炭鉱を不法に占拠し労働者を酷使した事実が文字と写真で壁一面に綴られていました。ガイドブックなどにも載っていなくて、聞いたこともなかったのですが、これは行くべき。
日本人向けでもあるため解説は中国語、英語、日本語で書かれており、誰でも容易に理解できます。
ぜひとも見て欲しいのがこの周恩来の言葉。
この客観的な言葉には、かなり勇気づけられたような気分でした。展示を見ているとあまりにも現実の残酷さに悲しくなってくるので。現代に生きるわたしたちのせいではないけれど、今一般市民同士でいがみ合っても仕方ないのだけれど、同じことを繰り返さないためにも歴史はちゃんと学ばなければいけないんだなあと(小並感)
万人坑の後は、口泉植物園という公園。昔は松やアンズの苗木を育てたり、野菜を育てていたそうなのですが、今はほぼ公園となっていました。
この日の夜は、夜行列車で大同から北京に向かいました。
大同駅。
駅のセキュリティが空港並みで、駅に入るにもパスポートがいるし、ボディチェックされるし
中国怖い!!
電車は外国らしいドアとホームの高さがあっていない(高い階段を上るタイプ)のプラットホームで、スーツケースを抱えて乗り込むのが一苦労でした。まさに転がり込むという感じ。
車内は真っ暗で、三段ベッドで、頭も起こして座れないくらい狭くて、非日常の世界がわくわくするわたしでも少し怖かった…なんだかんだ爆睡していたけど。
6日目(8月31日)
昨晩の11時に夜行に乗り、車掌に切符を見せろと足を叩かれて起きたのが午前4時半すぎ。乗る時も降りる時も暗い…。
無事北京に到着しました。
明け方の北京駅前。
駅の隣(と言われてバスで10分ほどかかった)のサウナに寄り、シャワーと朝食を済ませてから北京市内の観光。
故宮、と聞いてピンとこなかったのだけど、紫禁城のことでした。
とにかく人が多い。人、人、人!!
玉座の前など写真を撮りたがる人の群れが大きすぎて、押されるし中国人が大声でわめきあってて、あんまり気持ちの良い観光ではなかったかな。
なおこの時すでにデジカメが壊れており、iPhoneのカメラで撮っているので画質が悪いです…
バスに乗るまで結構歩いたのだけど、道を歩いてると始終絶えずクラクションがプープーパッパカ鳴らされて、もはや聞くのに慣れてしまうと自分のことでも気がつかなくなってしまいました。中国人だって気にせず平気な顔してるし、クラクションをむやみやたらにならすのは意味ないんじゃないかな…と虚しくなっておりました。クラクションは中国の文化のようなところもあるそうですが。
日本に帰ってから道路がとても静かで心穏やかに歩けます、うん
午後はGEN25周年記念シンポジウムというのに出席しました。
通訳付きの日中間の会談っていうものを、初めて見ました。会場は、こんなところ。
末席でひっそりと聞いていました。
正直今年初参加のわたしたち大学生には、すごく遠い世界のような感じがして、すごいところですごいことやるんだなあ、としか思えませんでした…。
それより!!本屋に行ったんです。
王府井(ワンフージン)という日本でいう銀座?のようなお店の立ち並ぶところ。夜はホコ天もやってましたし。
サムスンの広告あるわ
目当ての本はそもそも中国語版が出ているのかもわからず、下調べが足りず買えませんでしたが、小学校の教科書とか売っていて、立ち読みしてきました。漢字にアルファベットで読みが振ってあるのでびっくり。
我らは「立ち」読みしてきましたが、現地の子供たちは児童書コーナーの床に座り込み、ときには寝そべって、本を読みふけっていました…笑
最後の北京のホテルは、高級だと聞いていた割には大したことない部屋。ホテルの一階でした。
7日日(9月1日)
もう最終日、観光した後は空港へ行き、関西組と関東組に分かれ、自由行動が多かったです。
最後の観光地は「雍和宮」。ようわきゅう、と読みます。
お参りに使う線香の束が無料でもらえるため、そこかしこで煙がもくもくと立ち込めていて、線香の匂いが好きではないわたしには人も多いしやめてくれえええって感じ
でも雍正帝の皇太子時代のお屋敷だということで、緑基調の落ち着いた色合いが、きれいな建物でしたよ。皇帝になった後に黄色が増やされ、緑と黄色が混ざっていました。
その後はチベット仏教のお寺になっているらしく、ダライ・ラマを迎えた建物なるものもあって、そこに展示されていた上奏文の文字のきれいさに見とれてきました。細い筆で印刷のような整った文字、今時こんな格別な字を書ける人そうそういないだろうなあ…
だから科挙には習字の試験もあったのかー
なんと、ここで猫を見かけました!!街を歩いていても放し飼いの犬しか見なかったのに!!
ネコォォォ(←筋金入りの猫好き)
昼食は空港に着いてから、各自勝手に。この食事代だけは自腹でした笑
仲良くなった院生の先輩とともに、ピザハットにありつきました。
ピザよりは冷たいミルクティーが飲めたのが感激でした…!
ちなみに帰りの機内食はこんな感じ。
これで、一週間をざっと振り返りました。ふぅ
全体の感想としては、思ったほど植林がなかったこと、楽しみにしていた農村訪問がなくなり、毎日ホテルの食事、快適生活だったことです。
もちろん飲み物がビールばっかりとかシャワーに仕切りがなかったりドアノブが取れそうだったり電気切れかかってたりトイレットペーパーないとか色々あったのですが(ボソッ)
もっとサバイバルな生活かと思ってました、ということ。中国生活は修行だと言われ、中国が初めてのわたしにとってはある意味修行だったのですが、慣れてしまえば大したことはありませんでした。
スイカに虫が止まってても全く気にしない、洗面台の水が流れなくてもしょうがないか、道でクラクションがプープーパッパカ鳴ってても気にならない、山のトイレが穴だけでも動じない、ビールしかないならビール飲むか
…みたいなタフな人間になりました。いや、もとが軟弱すぎただけなのだけども。
中国留学に行くと女性は太り、男性は痩せると言われるそうですが、わたしはその例外。とにかく食べ物が口に合わなくて、また痩せました(涙)イギリス行った時は太って帰ってきたのだけど。
8月はなんだか病気したり1日2食の不健康生活したりサバイバルに行ったりして散々な一ヶ月だったな!!
まとめ方がわかんなくなっちゃった
中国はまた行きたいかと聞かれたら、うーんどうかなあ、微妙ですけどね。今回はちゃんと楽しかったです。いい経験になりました。
これに関してまた新しい興味が増えたのですが、その話はまた後日。
長々と読んでくださりありがとうございました!